JOCは6日にち、都内とないで会見かいけんを開ひらき、2022年度ねんどまでの5年間ねんかんのマーケティングの収支しゅうしの計上けいじょう方法ほうほうなどについて、東京とうきょう国税局こくぜいきょくの調査ちょうさで税務ぜいむ上じょうの誤あやまりを指摘してきされ、合あわせておよそ18億おく円えんの申告しんこく漏もれがあるとして、過少かしょう申告しんこく加算かさん税ぜいを合あわせ、およそ20億おく円えんの追徴ついちょう課税かぜいを受うけたと発表はっぴょうしました。

収益しゅうえきを計上けいじょうすべき年度ねんどや、損金そんきんの計上けいじょうについて指摘してきを受うけたということで、JOCは「税務ぜいむ上じょうの問題もんだいは無ないと認識にんしきしており、東京とうきょう国税局こくぜいきょくとの見解けんかいには相違そういがある」としながらも、すでに修正しゅうせい申告しんこくを行おこない、全額ぜんがくを納付のうふしたと説明せつめいしました。

JOCは修正しゅうせいは「遺憾いかんだ」としたうえで、「今後こんごの大会たいかいに向むけた選手せんしゅ強化きょうか事業じぎょうが影響えいきょうを受うけることがないよう運営うんえいし、適正てきせいな申告しんこく納税のうぜいに努つとめていく」としています。

JOC 東京とうきょう国税局こくぜいきょくとの見解けんかい相違そういについて説明せつめい

JOC＝日本にっぽんオリンピック委員いいん会かいの北野きたの貴裕たかひろ常務じょうむ理事りじは東京とうきょう国税局こくぜいきょくと見解けんかいに相違そういがあると主張しゅちょうした理由りゆうについて

▽各かく年度ねんどにおいて監事かんじおよび独立どくりつ監査かんさ人じんによる会計かいけい監査かんさを受うけていることや

▽法人ほうじん税ぜいなどの計算けいさんは税理士ぜいりし法人ほうじんに委託いたくし、収支しゅうしの計上けいじょう方法ほうほうなどについて適正てきせいな見解けんかいを得えていることを挙あげました。

一方いっぽうで、不服ふふくを申し立もうしたてずに修正しゅうせい申告しんこくを行おこなったことには、「大変たいへんな労力ろうりょくとお金おかね、時間じかんがかかる。結果けっか的てきに認みとめざるを得えなかった」と説明せつめいしました。

そのうえで、「JOCは内部ないぶ留保りゅうほをするような会計かいけい方針ほうしんではなく、すべての収益しゅうえきを選手せんしゅ強化きょうかや競技きょうぎ団体だんたいの支援しえん、スポーツの普及ふきゅう振興しんこうに充あてている。今回こんかいの国税局こくぜいきょくの指摘してきは本当ほんとうに遺憾いかんだが、会計かいけい処理しょりをしかるべき専門せんもん家かに委託いたくしながら見解けんかいの相違そういが起おきてしまった。今後こんご、こういうことがないようにしたい」と話はなしていました。

JOCの令りょう和わ4年度ねんどの決算けっさんでは

▽経常けいじょう収益しゅうえきがおよそ153億おく5000万まん円えん

▽経常けいじょう費用ひようがおよそ134億おく6000万まん円えん

▽正味しょうみ財産ざいさんの期末きまつ残高ざんだかは106億おく9000万まん円えん余あまりで

▽法人ほうじん税ぜいなどの額がくは1億おく8000万まん円えん余あまりでした。